みなさん、ストウブ鍋って知っていますか。
鋳物の鍋で無水調理ができるのですが、このお鍋、ご飯を炊いても美味しいし、野菜を煮ても美味しいし、揚げ物もできる万能鍋なんですよ。
ボクはキノコが好きじゃないけど、ストウブ鍋で炊いたキノコたっぷり炊き込みご飯は食べられるし、ストウブ鍋で料理されたキノコは食べられるな。不思議!
食材の旨味を引き出してくれるから自分の料理の腕が上がった気分になるんですよね。実はストウブ鍋は離乳食にも使えます!というか、使った方が良い!
我が家は三男が生まれる前くらいから使っていますが、長男の時から使っていたらと後悔しています。
忙しいママやパパにとって、赤ちゃんの離乳食作りは結構、大変な課題ですよね。
しかし、そんな時に頼りになるアイテムがあります――それが「ストウブ鍋」です。
ストウブ鍋は優れた保温性と均等な熱伝導性を持ち、煮込み料理やスープ作りに最適な調理器具で、驚くことに、ストウブ鍋を使えば離乳食作りも簡単になるのです。
今回は、ストウブ鍋を活用した離乳食のレシピをご紹介します。
コツさえ掴めば、ほぼ放ったらかしで作れる簡単な方法です。どれも応用が効くレシピなので、離乳食が進んできたら、お鍋のサイズを大きくして、食材の大きさも大きくしても、大人の料理の途中に取り分けだけでOKになります。
赤ちゃんに必要な栄養をバランス良く摂取しながら、忙しいママやパパも手軽に作れる離乳食!
ストウブ鍋の特長や使い方を理解して、美味しくて栄養価の高い離乳食のレパートリーを増やしていきましょう。
ストウブ鍋とは
ストウブは1899年にフランスで生まれた鋳鉄ホーロー製のお鍋です。
一つ一つ、今でも職人さんによって手作業で作られているので、お店などで見るとわかりますが、一個づつ色ののり方など、わずかに違います。
地元フランスでは、家庭でもレストランでもいろんな場所で活用されているそうです。
ストウブ鍋愛が溢れてしまい、お勧め理由が長くなっているので、ストウブ鍋についてもう知っている方は、飛ばしてください。
でも、読んだら安くはないですが、ストウブ鍋を買って使ってみたいと思えるはずです!
離乳食にストウブ鍋をお勧めする理由
普段使っている食材がストウブ鍋を使って調理すると美味しく感じる!これが1番のお勧めポイントです!赤ちゃんだって美味しいものが食べたいはず!
我が家の子ども達は有機栽培の丁寧に作られた野菜は生でポリポリ食べていたり、平飼い卵の茹で卵はお皿に置いた瞬間に食べたり、大人より子どもは色々わかっています。
いつものスーパーのなんでもない食材が、美味しくなるのがストウブ鍋を離乳食にお勧めする理由です!
我が家でよくやるのはカボチャの塩煮です。
①食べやすい大きさに切ったカボチャに塩を振ってしばらく蓋をして置いておきます。
②水分が出てきたら弱火にかけます。
③ざっと火が通ったら予熱でさらにじっくり火を通します。
これだけで美味しいカボチャの煮物の完成です。
焦げ付く場合や離乳食を始めたばかりで、塩は使いたくない場合や、火にかける際に水を少し足してください。
じっくり火を通すので食材の旨味を最大限に引き出します。
お好みで熱いうちにバターを乗せて食べると、たったそれだけで、絶品料理!
玉ねぎと一緒に煮て、牛乳や豆乳をお好み量入れてブレンダーで撹拌したらスープの完成です。
ストウブ鍋でお勧めなのは煮込み料理ですが、炊飯も最高です!
炊飯ではお米一粒一粒がふっくらツヤツヤになっていて、冷めても美味しいんです。お粥もストウブ鍋で作ると絶品。お正月の七草粥はストウブ鍋で作ります。
我が家は炊飯器を手放しました。洗うのも重たいのを我慢すれば炊飯器よりずっと楽ちんですよ。
食材が美味しくなるストウブ鍋の秘密
美味しく調理できるのはなぜなのか。ストウブ鍋の特徴が美味しさの秘密です。
①鋳物ホーロー製 厚みがしっかりとあるから、鍋全体によく熱が伝わります。
そして鍋から、ゆっくりじっくり熱が伝わるので、食材の旨味を引き出します。
温度変化が少なく、混ぜなくてもしっかり食材に火が通るので、じゃがいもなど柔らかい食材でも、煮崩れしくいのも嬉しいポイントです。
②蓋裏の突起ーピコ 蓋の裏にはピコと呼ばれるトゲトゲの突起がたくさん付いています。
旨味の詰まった蒸気をピコが鍋の中で上手く対流させてくれるので、美味しくなります。
公式HPによると、突起がない普通のお鍋と比べると、なんと9倍も旨味と水分を食材に閉じ込めることができるそうです!
③重たい蓋 手に取ると分かりますが、蓋だけでもずっしり重たいです。
このずっしりした重みで本体との隙間がほとんど無く、蒸気も旨味も逃さないのでまるで圧力鍋のようにギュッと旨味が凝縮するから、お肉や煮物、ジャガイモなどがホロリと柔らかくなります。
調理スピードは圧力鍋がダントツですが、圧力鍋は火力や加圧時間の調整が必要ですが、ストウブ鍋はコツさえ掴めば放って置いても料理ができてしまうので、子育て中のご家庭にはお勧めです!
④保温性が高い 保温性がとても高いので、調理中は熱をほぼ一定に保てます。
揚げ物だと、材料を入れても油の温度が下がりにくいのでカラッと揚がります。煮物だと均一に火が通ります。薄手のお鍋ではこうはいきませんよね。
そして公式HPでは強火調理は推奨しておらず、強火で無くても十分に温まるので、中火〜弱火調理でOKなので、エコ!光熱費の節約にもなって、美味しく調理できるなんて、いいところばかり!
保温性が高いのは時間が経っても冷めない!ということで、子ども達に食べさせて自分が食べる時には冷めている…温め直すのも面倒…ということが減りました。
アツアツでは無くても温かい食事を食べられるのは子育て中の親には嬉しいポイントです。
丸ごとオーブンに入れるのもOKなので、沸騰するまではコンロで調理して、残りはオーブンにおまかせ!と言うこともできちゃいます。
⑤無水調理ができる 水を加えることなく、旨味がぎゅっと詰まった料理ができる!
水分が少ない食材はコツが必要ですが、キノコやトマトなど水分の多い食材をうまく利用すると無水調理が楽々できます。
カレーや肉じゃが、煮物も無水で作るといつもの食材でもレベルが上がります。
無水で調理した料理は痛みにくいのも嬉しいポイントです。
⑥お手入れ簡単で長持ち ホーロー鍋なので、ニオイが付きにくく、焦げ付きも火力の調整がきちんとされていれば、ほとんどないので、洗うのも簡単です。
また、耐久性が高く、高いところから落としたりしない限り壊れもしないので、一生モノです。
テフロン加工の鍋はいつか剥げて使えなくなりますが、何年かに一度買い替えるより、ずっと使うことで愛着も湧いてお値段以上の価値があります。
ストウブ鍋で作る離乳食のメリットとは?
離乳食の準備や調理は、特に第一子の時は大きなチャレンジです。
三男の時にやっとストウブ鍋を使いましたが、離乳食作りがより簡単で効率的になりました。
コツを掴めば放置で作れるストウブ鍋を活用した離乳食のメリットをご紹介!
均等な加熱と保温性
ストウブ鍋は、厚い鋳鉄製の蓋と本体が熱を均等に伝えるため、食材が均一に加熱されます。
離乳食の素材が簡単に柔らかく煮えるため、赤ちゃんの食べやすさが上がります。
すり潰さなくても上顎で潰せるくらいまで柔らかくすることも可能ですし、手づかみ食べできる固さに調整も可能です。
また、高い保温性により、一度作った離乳食を長時間温かく保つことができるので、時間を計算して作れば温め直すのが不要で、よそうだけでOKも叶います!
栄養素の保存
ストウブ鍋は、密閉性が高く、調理中の水分や栄養素が逃げにくい特徴があります。
ピコという蓋についている突起のおかげでお鍋の中で全て対流するようになっているので、旨味も逃げず、水分も食材に戻るので何でもしっとり仕上がります。
お鍋に残った水分は栄養がたっぷり含まれているので、スープとして赤ちゃんにあげたり、お粥に混ぜてあげると旨味アップです。
多機能な調理
ストウブ鍋は、煮込み料理やスープだけでなく、蒸し料理や炒め物なども調理することができます。
離乳食が進むにつれて、赤ちゃんの食べられる食材や料理のバリエーションが増えますが、どんな料理にもストウブ鍋は使えるので、大人の料理を作っている途中で味付け前に離乳食用にとりわけなどすれば、離乳食をわざわざ作るということが無くなります。
簡単な手入れ
ストウブ鍋は耐久性があり、長く使うことができます。また、食材がこびりつきにくいホーロー加工が施されているため、洗い物も比較的簡単に行うことができます。
赤ちゃんのお世話は待ったなし、特に第一子は泣いたら抱っこ、抱っこ、抱っこで一日中抱っこの日もありますよね。
お手入れが簡単なのはありがたい!お湯をかけてしばらく置いておけば、大体の汚れは浮いてきますので、家事が不慣れなパパにも洗ってもらえます。また、ホーロー加工のおかげなのか、水気を簡単に拭いておくだけですぐに乾くので、洗ってすぐに次の料理に使うこともできますし、すぐにしまうこともできます。
我が家はストウブ鍋を買ってからは圧力鍋の出番がかなり減りました!
ストウブ鍋を使った簡単離乳食レシピ5選!
赤ちゃんの離乳食を作るとき、手軽で簡単なレシピがあるととても助かりますよね。そこで今回は、ストウブ鍋を活用して作る簡単な離乳食レシピをご紹介します。ストウブ鍋の優れた保温性と均等な熱伝導性を活かし、おいしくて栄養価の高い離乳食を手軽に作ることができます。
ここでは赤ちゃんの離乳食メインでご紹介するので、我が家で実際に離乳食で使っていた14cmの『ピコ・ココット』というストウブ鍋で作る料理をご紹介!
こちらのお鍋は1合分のお米が炊けるサイズで、内容量は800ml程度です。
子ども達が大きくなってからは、お弁当のおかずを作るのに使ったり、ちょっとだけ揚げ物をする際に大活躍しています。
おかゆ
離乳食の代名詞、おかゆは段階に合わせて簡単に作れます。
離乳食の初期段階の10倍粥とは米1に対して水が10で作ります。
最初は小さじ1程度から始まりますが、作りやすい量をご紹介します。
【材料】
米 大さじ1
水 150㏄
1.お米を研いで、水と米を鍋に入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせます。
※蓋は最初から最後まで、閉じていた方が美味しいですが、慣れるまでは吹きこぼれなどもあるのでずらすか、開けておきましょう。
2.弱火にし30分炊いて火を止め10分置きます。
3.別容器に入れて、ブレンダーで米の粒が無くなるまで撹拌したり、裏漉し器を利用してお粥を赤ちゃんが食べやすいペースト状にします。
お米に対しての水の量を変えれば、5倍粥など簡単にできますので、ぜひやってみてください。
最初のうちは多めに作って冷凍しておけば食べる量も少ないので、台所にいる時間を減らせます。
離乳食が進んできて、食べられる食材が増えてきたら、お粥を炊くのに出し汁を使ったり、小さく切った野菜を入れる、お肉やお魚を入れるとどんどん応用が効きます。
柔らか野菜煮〜初期はペースト作りも簡単!
ストウブ鍋に野菜を離乳食の進み具合に合わせて切ったものとヒタヒタの水を入れて蓋をして中火にかけます。(1cm角程度に切れば大体の野菜は十分、柔らかくなります。最大量はお鍋の半分程度)
蒸気がお鍋から出てきたら火を止めて放置。
余熱でじっくり火が通り、柔らかくなります。
上顎でも潰せるくらいの柔らかであれば、野菜を取り出して、そのまま食べさせても大丈夫だと思いますが、茹で汁をお好み量足して、ブレンダーでペースト状にしたり、すり鉢などで潰してあげましょう。
煮汁はベジタブルスープなので、お粥に混ぜたり、大人の料理に混ぜてしまったり、とろみをつけてお魚やお肉を食べやすくするのに利用したり使い道がたくさん!やさしい味わいで、赤ちゃんの口当たりもよく、栄養たっぷりのもう一品に役立ちます。
複数の野菜を組み合わせたり水分を多めにする、水を出し汁にするとスープにもなります。蓋を閉じて蒸気が出たら後は放置でOKなので、台所に立つ時間が少なくて嬉しいストウブ鍋!
鶏肉の野菜煮込み
ささみを細かく切ったり、ひき肉と好きな野菜をストウブ鍋に入れてヒタヒタの水や出し汁で煮込みます。1cm角程度であれば十分火が通ります。
蓋をして中火にかけて、蒸気が出たら放置でOK。
食べる際にはとろみをつけてあげると赤ちゃんが食べやすいです。
お肉ではなく、お魚にしたり、豆腐にしてもGood!
鶏肉の旨味が野菜に染み込み、やわらかく煮えた野菜は塩胡椒とオリーブオイルや胡麻油などを足せば大人も美味しく食べられる料理に。
1つのお鍋で完成する、洗い物も少なく、美味しい煮込み料理が完成!
離乳食にストウブ鍋 まとめ
ストウブ鍋はお手入れが簡単!コツを掴めば放置で離乳食が完成!応用が効くので離乳食以外の料理にもずっと使える!旨味がぎゅっと詰まった料理が簡単に完成!いいこと尽くしです!
1つのお鍋で、いろいろな料理が作れる上に、炊飯もできる。
赤ちゃん時代に使った小さなお鍋はその後も、お昼に2人分のご飯を炊くのにも使えますし、お弁当のおかず作りに使えます。
そして見た目がおしゃれなので、使っているだけでいい気分!置きっぱなしになっても見た目がいいとウキウキです!
ストウブ鍋と重ね煮の合わせ技が最強で美味しすぎるので、今度ご紹介しますね!普通の野菜が塩で味付けするだけなのにとっても美味しいです!
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